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何の変哲もないとある
丘に一台のおんぼろの
少し大きめの車が
止まっていた。
太陽はまだ上りきってはおらず
車の側に大きな影を作っていた
そこにビニールのシートを広げ
2人の男女が座っていた。
女の方がポットにガスコンロ
で温めたお湯を入れながら
「フォー後どれくらいなの?」
と男の方に質問していた。
「前の国の旅人に聞いた
限りではあと半日位
らしいんだけど…。」
「全く見えないわよ。」
「…なんでだろうね。」
と話しつつ紅茶をいれ終わった
女がフォーと呼ばれる男に
はい、といいながら
カップを渡しフォーもありがとう
と返すとひとまず話が止まる。
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