子供の国 (be_never_world)

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船の中に逃げ込んだ後は、とりあえずひたすら走った。 逃げるというより勝つ方法を考えるために行った 止むを得ない退却だったといえる。 だが、この船も船長であるリンクのもの。 そう長く時間が稼げるとも思っていなかった。 「手持ちは…これだけか。」 と、出したのはリンクの攻撃を防いだナイフ、 もう一本はナイフと呼ぶよりダガーであった。 普通の人間の肘から先位の長さの 両刃の剣だった。 「こっちは隠して、ナイフだな。」 と、はははー!隠れても無駄だと 言ったろう?、とふざけた声が聞こえて来た。 「あぁ、そうだな、逃げ回るのはやめにした。」 といい、ナイフをかまえなおす。 「とうとう降参かー?降参するならみのがしてやっても… 「いいや、降参するのはお前だ、リンク。 お前じゃ俺に勝てないよ。」」 「ふざけたまねを…!!!」 するな、と言い切る前にフォーは リンクの前から消えていた。 目をそらしたわけではない、 ただそれなのに見失ってしまった。 フォーの本来の仕事は暗殺。 本来の名前はもうない。 と、言うよりか忘れた。 それと、ナイフには機能が二つあった。 一つは折りたたみ式。 もう一つは飛び道具。 もうすぐわかる。
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