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移動性の建物らしく
テントみたいな構造である。
「あのーすいませーん」
と少し間延びした声を
運転手が発すると中から
「すこしまってて。」
とすこしあわてた様子で
声が帰ってきた。
「それにしても…」
運転手は少し見渡して
「どうなってんのよ
どこ見てもみどりじゃない。」
と明らかに不満の声
「まぁいいじゃないかライゼ。」
手を広げながら
「別に緑が何かしたわけじゃ
ないじゃないか。」
と男が言うと
ふーんとライゼと呼ばれた
運転手は返事をした。
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