01 キミが大好き

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ごめんね、悠希。 ちょっと助けてあげられそうもないかも。 ……だって、わたしもいっぱいいっぱいだから。 熱くなってきている顔を隠すために、急いで更衣室のなかに入る。 そしてそのまま、一人きりの小さな部屋の中でペタンと座りこんだ。 「反則…っ」 ――葉月は俺のだから。 悠希の声が焼き付いて離れない。 さっきまで普通のふりをしていられたのが奇跡みたい。 「悠希の、ばか」 わかってる。 単なる冗談だって。 部長をからかうために言っただけだって。
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