01 キミが大好き

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「悠希。お待たせー」 「ほんと待った」 「ごめんごめん」 練習場のドアに寄り掛かっていた悠希と並んで外に出る。 お互い用事のない時は、一緒に帰っている。 これだけでも十分すぎるほど幸せだよね。 だから、贅沢なことばかり考えてちゃいけないんだ。 わたしと悠希の間にあるのは、 30センチの距離。 それは決して縮めることができない、友達同士の距離。
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