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「ねえ、悠希。部長ってじつはＭなヒトなのかな」
「さあな」
コソコソ耳打ちをすると、悠希は呆れたように「はあっ」と息を吐き出した。
本当は言いたいことがあるのに黙ってる。そんな雰囲気だ。
そういえば、最近こんな悠希をよく見るような気がするけど…。
どうしたのかな。
わたし、なにかしちゃったっけ？
不安になってじっと見つめると、悠希は眉を下げながら困ったような顔をした。
ふいに悠希の腕が伸びてくる。
驚く間もなくギュッと鼻をつままれて、
「ふががっ」
と、変な声が出てしまった。
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