02 近づく距離

6/18
7185人が本棚に入れています
本棚に追加
/388ページ
ま、まま…待って。 近いっ、近すぎるよ! 悠希の顔が目の前に…っ。 鼻から指が離れたと思ったら、今度は頬をみょーんと伸ばされる。 「へんな顔」 「ふぁにふんのおーっ!」 「なに言ってんのかわかんねーし」 バタバタするわたしを見て、悠希は楽しそうに笑った。 頭にくることに、こんな時までカッコよく見えてしまう。 自分で思っていた以上に、わたしは重症だったみたいだ。
/388ページ

最初のコメントを投稿しよう!