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完全に小さい子扱いされてる。
…っていうか、手の平の上で転がされてる気がする!
「赤くなってんな。もしかして痛かった?」
「……大丈夫。怒りすぎて顔熱くなっただけ」
ドキドキしてるせいだなんて、言えないよ。
「そっか。ならいいけど」
嘘をついたわたしの頬に、悠希はもう一度触れた。
「…っ」
悠希の少し固い指先。
弓を引く悠希を見るたびに、わたしも触れられてみたいって思ってた。
胸が苦しい。
息がうまく吸えない。
呼吸の仕方を忘れそうになる。
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