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シュシュに指をかけて、高い位置で結っていた髪をほどく。
蛇口を捻って、まだ温度の上がりきっていないシャワーを頭からかぶった。
「冷た…」
のぼせていた頭と顔が、一気に冷えていく。
湯気に包まれていく狭いシャワー室の中で、お湯が入らないように固く目を閉じた。
わたしが悠希を好きだって自覚したのは、入学式からたった半月くらいのこと。
悠希に彼女がいるって知った時だった。
中学の同級生らしいから、どんな子なのかは知らないけれど。ものすごくショックで、自分の気持ちに気づいたんだ。
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