02 近づく距離
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音をたてて開いた傘を悠希がもってくれる。 「なんでそんな離れてるんだって。肩が濡れるぞ」 「う、うん」 「葉月の傘なんだから、遠慮するとか変だろ」 「遠慮なんてしてないしっ」 勢いにまかせて、ぐぐっと体を横にずらす。 制服の袖が触れるか、触れないか。 そんなギリギリの距離。 雨の日限定の、わたしたちの距離。 憂鬱なはずの雨が、少しだけ好きになれそうな気がした。
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