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「なんてことだ……」
「まだ言ってるのかよ」
練習場の板の間に張り付いていると、悠希の呆れた声が降ってきた。
「悠希は驚かなかったの?」
「そりゃ驚いたけど。でもいいんじゃねーの?」
悠希はあっさり言う。
付き合うってそういうものなのかな。
経験のないわたしには、さっぱりわからないよ。
「早紀だって嫌なら断っただろうし。案外、康太のことが好きだったのかもな」
「でも、いっつも冷たくしてたような気がするけど」
「愛情表現なんて人それぞれだろ」
「そっかー」
そう言われてみれば、そんな気がしてきてしまう。
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