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ついに両軍は辺境宙域への大規模な出兵とその広大な宙域制圧に動き出す。帝国軍艦隊を率いるのは宿将中の宿将、ラインツ中将であり、連邦軍は猛将エドワード大将だ。
ラインツはこの戦いを以って一線を退く意思を固めており、子飼いの将官達に彼らの好きなように戦わせようと、直接指揮下の艦隊をも彼らに預け、自らはそのサポートに廻った。
一方、エドワードの下へは能吏派軍人で補給の専門家、そして目立ちはしないが連邦軍屈指の戦術家でもあるアキレス中将が増援に駆けつける。
戦場となる辺境宙域へと向かう途中、ウィルは彼の下に入ることを良しとしない第7機動部隊の手荒な歓迎を受ける事になる。それを予測していたウィルは500機からなる艦載機の大編隊を彼が独自に編み出した『対空ローリング航法』と元エースパイロットでもあるベッカー中佐の働きで、それを易々と撃破したのだ。
敗れた第7機動部隊司令ルイス大佐は、ウィルの実力を認めた上で彼の指揮下に入る。そして、ウィル自ら指揮を取る厳しい訓練を受けて彼ら混成艦隊は名実ともに一体となったのだった。
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