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「もう一つだけ・・・敵艦への強行接舷に備え、海兵隊の中から装甲兵団を1個師団相当貸して下さい。当然ですが、最精鋭部隊を希望します。まぁ、こんなところでしょうか」
笑顔で要求するウィルにラインツはハァッとため息を吐く。
「本当に遠慮の無い奴じゃ。わかった。手配しよう。じゃが、そこまでやっては完璧に確信犯じゃで、尻拭いはワシ一人では少し荷が重いぞ?」
「はい。ですが小官を焚き付けたのは閣下ですぞ。小官はいかなる処罰をも甘んじて受ける覚悟があるので結構ですが、せめて部下達には寛大な処置が下される様、ご配慮下さい」
呆れながら苦笑するラインツに、ウィルは敬礼しながら答えた。
「・・・わかった。最大限、努力しよう。それで、要望の物はいつまでに用意すれば良いかのう?」
「はっ、出来れば明日からでお願いします。今日は、このまま皆で飲みたいものですから・・・」
ウィルはバーボンのボトルを掴み、ラインツにウインクしてからベッカーとルイスを見る。三人はやれやれと苦笑しながらソファーに座ったのだった。
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