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「いかにも理解出来ないと言う顔だな。まぁ、貴官は艦長との付き合いも浅いし、それは仕方無い。艦長の事を知って貰う良い機会だ。ちょっと来てくれ」
「あ、はい・・・」
ジェニーは副官の言われるまま自席から立ち上がり、彼の後を付いて行く。艦内通路ですれ違う兵士・下士官達の敬礼に応えながら、士官用のサロンに到着した。
「ウィスキーを頼む。それと適当につまみを見繕ってくれ。機関長は?」
「では・・・私もウィスキーで。あと、炭酸水も貰えるかしら?」
「畏まりました」
給仕の兵士に飲み物を注文し、サロンの一番奥にあるテーブルに席を取る。ちなみにアルコール類やタバコ等の嗜好品は酒保で購入したりサロンで提供を受ける事が出来るが、艦内備蓄の都合、その種類は限られている。
特に、アルコール度数が低く、量を揃えると場所を取るビールは積まれていない。これは帝国軍も同様である。程無くウィスキーボトルと氷、炭酸水、チーズとハムの盛り合わせが給仕された。更に余談だが、炭酸水は艦内に備蓄されてる水と消火用の炭酸ガスを流用して製造が可能だ。
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