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「マクファーソン中佐、我が艦隊の一員になるならそんな堅苦しい挨拶はいらんぞ」
「シルバラード大佐・・・」
「俺の事は『ウィル』と呼んでもらって結構。そのかわり、貴官の事はマックと呼ばせて貰う」
マクファーソンの自己紹介に対し、ウィルは、にこやかに口を開く。続けて、
「皆、マック率いる航空隊には我が艦隊の防空を一手に担ってもらう。機体はアルファだが、彼等の実力であれば、何の心配もいらん。艦長各位は砲術要員に伝えておいてくれ。『お前ら、楽ができるぞ』ってな」
おどけた口調にどっと笑い声がおきた。
「ったく・・・聞きしに勝るフランクぶりですな」
「マック、その辺りがこの艦隊の強さに繋がっているようだぜ」
「ルイス大佐・・・」
苦笑いするマックに、ルイスはニヤリと笑いながら口を開いた。
「この艦隊は司令官たるウィルを中心に上は艦長から下は一兵卒にいたるまで、一つにまとまっているのだ」
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