侵入者

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ガチャ。 何者かによって家のドアの鍵が開けられる。 両親は今仕事で出掛けているし、その二人と俺の他に家の鍵をもっている者はいない。 「やばい、空き巣かも」 そうとしか思えなかった。 「まじかよ…達也、俺達殺されないよな」 階段を上がって左手にある俺の部屋には、俺と友達の秀司の二人。 俺の部屋で家で夏休みの宿題を片付ている最中の出来事だった。 テーブルの上には英語の参考書が無造作に置かれている。 「とりあえず、警察に連絡か?」 侵入者に俺達がいることがばれないよう、秀司が声をひそめて言った。 空き巣は名の通り、誰もいない家にしか入らない。 侵入者は俺達のことをまだ気づいていないと思われる。
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