2人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャ。
何者かによって家のドアの鍵が開けられる。
両親は今仕事で出掛けているし、その二人と俺の他に家の鍵をもっている者はいない。
「やばい、空き巣かも」
そうとしか思えなかった。
「まじかよ…達也、俺達殺されないよな」
階段を上がって左手にある俺の部屋には、俺と友達の秀司の二人。
俺の部屋で家で夏休みの宿題を片付ている最中の出来事だった。
テーブルの上には英語の参考書が無造作に置かれている。
「とりあえず、警察に連絡か?」
侵入者に俺達がいることがばれないよう、秀司が声をひそめて言った。
空き巣は名の通り、誰もいない家にしか入らない。
侵入者は俺達のことをまだ気づいていないと思われる。
最初のコメントを投稿しよう!