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後から入ってきた男は、同じく黒いローブを身に纏っていた。
先に入ってきた男より明らかに大柄で、顔は見えないが華奢な印象を受ける。
「これがそうか。ランマル、回収するぞ」
目的の物はこの部屋にあるらしい。
マサムネと呼ばれた男は独特な威圧感を放っている。
まるで、目があったら石になってしまいそうな。
「このガキはどうするんだ? 殺すか?」
体に戦慄が走った。
震えがとまらない。
そうだ、逃げなければ!
動け俺の体!
俺は敵の目を盗んで、自分でも驚きの早さで部屋の窓をこじ開けた。
「逃がすな!」
「秀司! 早く!」
秀司も遅れて窓に向かう。
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