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莉那は、唸り声にも似た暴言を吐くと、キッと風紀委員を睨んだ。
どかっ
「痛っ」
彼の脚を思い切り蹴り飛ばす彼女。
「ふんっ、ほなさいなら」
痛がる風紀委員に舌を見せ、彼女はさっさと校門を通り過ぎる。
……無論、罪悪感など抱かない。
和紗が風紀委員に「お気の毒……」と呟くのは問答無用で聞こえていないフリだ。
「はいはい、そこのヒト暴力反対ー」
「!?」
突然降ってきた聞き覚えの無い声に、2人は反射的に振り向いた。
……暴力って、ウチのこと!?
眉間にしわを寄せ、莉那は声のした方を睨む。
……が
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