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南雲ありす
僕の幼馴染。とは言っても僕に彼女の記憶はほとんどない。
どんな性格をしていたかということも全く覚えていないのだ。
彼女と遊んでいたのは僕が小学校の4年生の時の一年間だけ。
5年生になる前、場所は覚えていないけれど、彼女は遠いところに引っ越していった。
だからあまり思いだせない。
しかしそんなものなのだろう。
ずっと覚えているなんてことは不可能だ。
たとえその時どんな思いを持っていたとしても、時間の流れのとともに忘れてしまうものなんだ。
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