始まりの日

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「お疲れ」 「圭もお疲れ」 そう言いキンッと圭のグラスに当てる。 そしてグビグビっと待ってましたとばかりに喉に流し込んだ。 「プハーッ!」 あー幸せ! 仕事終わりの一杯って何か特別に幸せ! 「オジサンみたいっスよ」 「え?佐原が何で此処に!?」 声がして振り返れば居る筈のない佐原がクスクス笑いながら立っていた。 ってかオジサンって! 「いや、たまたまですよ」 「たまたま、ねぇ」 そう言う佐原の隣には可愛い女の人。 多分私の会社の後輩。 「先輩、隣いいっスか?」 「え?でも…」 「いいっスよね?」 「う~…」 私は別にいいんだけど、さ? 佐原の連れの子、若干私の事睨んでるんだよねぇ。 「いいじゃねぇか、別に」 「えっ?」 「ほら、飲もうぜ」 「えぇっ!」 「じゃあ失礼します」 「あ!ちょっ!」 私の意見は無視か!! んー…複雑な表情で座る連れの子に何だか肩身が狭い。 「あ、此処の焼き鳥上手いっスね!」 「でしょ!?やっぱわかるね~佐原は」 けど私の所為じゃないし、いっか! .
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