二、二人の千代

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「話を聞いてから俺は神社の近くに住み千代を入れるようになった 母親も武家の娘で愛してもいねぇ父親と一緒になり 俺が生まれた…祝福なんてされなかった 千代がそんな風になるなんて我慢出来ねぇ そう思ったんだ 脱藩と武家の娘…恋仲になって祝福されねぇのはわかってた でも千代は俺を愛してくれた 夫婦になろう。と約束した次の朝 森家の旦那が千代を無理矢理連れて行った 千代の泣き顔を見た時 俺は馬に跨がって千代を連れ去っていた いつ刀を差したのか覚えてねぇ ただ行きたいと言っていた京に来た…」 そこで話はとぎれた 千代は海之の顔を見て一つ疑問に思っていた事を言った
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