三、入隊

2/9
65人が本棚に入れています
本棚に追加
/75ページ
夜、宿には土方と近藤がいた 窓際には沖田、襖側には山崎 「新撰組に入隊するかしないかききにきた」 「………入隊する」 「局中法度は斎藤に聞いただろう」 「あぁ… 俺は父親の墓もつくる金や守るもんを幸せにする金が必要なんだ」 「破ったら切腹だ」 「別に人間なんざいつか死ぬだろ それが早かったってだけだ… 俺は生きることに執着なんざしてねぇしな…」 それまで黙っていた近藤が口を開いた 「……死に場所を探しているのか…」 「新撰組の皆さんにはわからねぇよ 俺の気持ちも俺の事も」 「仲間になるのだ 少しずつ信頼してくれ」
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!