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夜、宿には土方と近藤がいた
窓際には沖田、襖側には山崎
「新撰組に入隊するかしないかききにきた」
「………入隊する」
「局中法度は斎藤に聞いただろう」
「あぁ…
俺は父親の墓もつくる金や守るもんを幸せにする金が必要なんだ」
「破ったら切腹だ」
「別に人間なんざいつか死ぬだろ
それが早かったってだけだ…
俺は生きることに執着なんざしてねぇしな…」
それまで黙っていた近藤が口を開いた
「……死に場所を探しているのか…」
「新撰組の皆さんにはわからねぇよ
俺の気持ちも俺の事も」
「仲間になるのだ
少しずつ信頼してくれ」
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