act.13準備万端!用意はオッケー!!

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夕方―― 日も大分落ち、街が静かに赤く染まる頃 「おーい、そろそろ戻るぞー!」 「はい!」 イエローとレッドはオーキド博士に呼ばれ戻る 「車ではここから、30分くらいじゃからすぐ着くぞ!」 「確かに!行きは一時間かかりましたからね」 「遠かったよなぁ……」 「ゆっくり乗っているといいさ」 車に揺られながら二人は後部座席でうとうとして やがて眠りについた 30分後 二人を乗せた車は別荘に戻ってきた 「あ、おかえりなさい、博士!二人は?」 「あぁ、寝てしまっておる、すまんがブルー、荷物を降ろすのを手伝ってくれんかの?」 「わかったわ!カメちゃん!あなたも手伝って」 ブルーはボールからカメックスをだして三人(正確には二人と一匹 で荷物を運びだした 「あ、おかえりなさい、オーキド博士!イエローさんとレッドさんは?」 「おぉ、クリスくんか……二人なら車で寝ておるよ」 「なんだ、せっかくジムリーダーの方が来てくださったのに………」 「おぉ、やっと到着したか!」 「えぇ、さっきおみえになりました!」 「わかった荷物を降ろしたらすぐに行こう、クリスくん、二人を起こしてくれんか?」 「わかりました!」 クリスは車に向かい後部座席に座る二人のもとへ行った 「あら!………やっぱり仲良いですね……」 クリスが覗いたとき 二人はお互いの肩に凭れかかりながら寝ていた スースーと心地よさそうな寝息をたてながら幸せそうに寝ていたのでクリスは一瞬 起こしちゃ不味いかな…… なんてことさへ思った 「イエローさん…レッドさん……起きてください、着きましたよ!」 「ん………ぅん?クリスさん……?」 「ふぁ………あ、クリス…」 「おはようございます!別荘ですよ」 「あ、もう着いたんだ……」 「みたいだな」 二人が車から降りて裏を通ると庭はあっという間に朝と別の姿をしていた
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