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「……え?なにこれ……」
綺麗に装飾された別荘を見てレッドはぽかんとしている
「レッドさん!」
イエローがクラッカーを高くあげると一斉に
「お誕生日おめでとうございます!!!!」
パンパンとみんなのクラッカーがはじけ
未だにぽかんとしたままのレッドは、はっとして目に涙を浮かべていた
「……み、みんだぁ……」
涙でぐしゃぐしゃになってたったままレッドは泣きじゃくっていた
「れ、レッドさん!?」
「あ、ありがとう……びんだありがとう……グスッ、俺………俺……」
涙を流しながらレッドがイエローのもとに向かったとき
「ハイハイ、いつまでも泣かない!」
「………カスミ?」
レッドはきょとんとし
イエローはちょっとムッとした顔をしたままカスミの背中を見ている
「ほら、みんな待ってるんだから主役がいつまでもそこで泣いてる場合じゃないって言ってんの!ほら、行くよ!」
カスミはレッドの手を引っ張ってさっさといなくなる
「か、カスミさんっ!!」
イエローも後から走って追いかける
「あーぁ、また始まったよ」
ゴールドがやれやれと大げさに肩をすくめる
「かわいこちゃんにモテモテなのは結構スけど、あれは、ちょっと勘弁ッス、カスミさんもイエロー先輩も可愛いからレッド先輩がうらやましい、あーぁ、俺の周りにも可愛いこがいないもんかなぁ……」
「あら、クリスだって十分可愛いじゃない」
ブルーがゴールドの横に並び言う
「ぶっ……ちょ、何言ってるんスか?クリス?あの学級委員が可愛い?な、何言ってんスか、もう」
ゴールドは明らかにテンパっていて
さっきから変な行動をしている
「ははーん、クリスのこと好きなのね?」
「んなわけあるかぁっ!!」
ゴールドの逃げる
ゴールドは走り去った
うまく逃げきれたようだ
「分かりやすいわねー、みんな」
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