空白の歴史

2/6
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/140ページ
始まりはいつだったか。 それを把握しているものはいない。 世界の至る所にある、古い建築物、人工的に造られた洞窟。 そこは聖域として、誰も立ち入ることが許されていなかった。 誰が決めたのか。これも誰も知らなかったが、そういう”掟”が、何故か存在していた。 だから、それらはただ、風景として存在していた。誰も興味を抱こうともしなかった。 その男を除いては。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!