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扉が閉まったエレベーターの中には、真悠子一人。
冷や汗が頬を伝って床を濡らした。
今の少年は一体なんだったのだろう…
幻覚…?
ちんっとエレベーターが止まり屋上に着いた。
真悠子はエレベーターから降りると小さな扉から外へ出る。
心地いい風が頬を撫でた。
さっきの事を考えても仕方ない。
だって…私はこれから真紀の所へ逝くんだから…
もう…何も考えたくない。
真悠子は広い屋上を歩く。
屋上に灯りはなく、真っ暗で周りがよく見えない。
それでも真悠子は一歩…また一歩とフェンスへと足を進めた。
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