夏の始まり

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「え、文字?」 素直に思ったことが口に出た。 春川は心なしか申し訳なさそうな態度だった。 「えーっと・・・」 竜美が喋ろうとした時に、見計らったかのように昼休みの終わりを告げるチャイムが校舎内に響き渡った。 同時に、春川は階段を走って降りていってしまった。 「・・・・・・なにしてんだよ。俺!」 と、愚痴を言いながら竜美も次の授業がある教室に向かった。
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