最北端の恐怖

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白熊「せめて綺麗に、そして忘れられないように、残してあげたいと思いましてね。」 七美は、逃げなければならないと、頭の中で警告音が鳴ったと同時に走った。 白熊「お待ちなさい。」 七美「っ!!!」 可憐な指からは想像もつかないような力で捕まってしまった。 白熊「私は会議で言ったはずでしたのに。 ライオンは何を考えているのでしょうかね。 人間は、私たちの命を奪っていくだけなのに… こちらの世界も壊されては、あった話ではないと、提唱したはずでしたのに。」 七美「…っ! たしかに…そうかも知れない。 でも、動物達の命を助けたいっていう人もいる…!!! 助けきれなかった動物達だっていた…。 それは、私たち人間ではどうにもできなかったことだってあった!」 白熊「…黙りなさい。 お喋りな人間。 もしあなたを氷らしたら、人間達も絶滅するのかしら?」 七美「!!」 玄武「そこまでだ。白熊。」
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