我がまま娘

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はてさて 荷物持ちとはかなり辛い 俺が持っている荷物は阿希の物で 洋服類一式 絵でも見てるかのような いや、見てるのは俺じゃないけど まあ例えのようなもので 俺を端から見たら コントでもやっているんじゃないかと 言える量の荷物を抱えている 少しキツいな アイツらに頼むか…… 秋「俺の分のたこ焼き残して置いてくれよ?少し離れる」 モールの外で たこ焼き屋の屋台を開いている すぐ側のベンチに腰かける 四人に声をかけ モールの野外駐車場に 身を隠すように移動する 携帯で"とある組織"に電話を掛ける 5分後…… 白いワゴンが俺の前に止まる 秋「悪いないつも……」 男1「いえ、兄貴の頼みなら何でも聞きますよ」 運転席と助手席から 一人づつ男が出てくる 秋「兄貴じゃねぇ、お前らの方が年上だろ?」 男2「いえ、兄貴は兄貴なんで!間違ってもオレらに敬語何て使わないで下さいね」 男二人は 柄シャツの上から スーツを着ていて その上からでも体格が 筋肉質だと分かる どう見ても ヤクザだ 秋「……まあいいや。スマンがこの荷物俺の家まで送ってくれるか?鍵はいつもの所に隠してある」 男1「分かりやした。あとはやることありますか?暇なんで」 もう一人の男は荷台に 荷物を積み出す 秋「そうだなぁ……あぁ、じゃあ俺の部屋を片付けてくれないか?朝、鏡倒して悲惨な事になっててな」 男1「了解です!」 秋「あと、夕方にもっとデカイ荷物を運ぶのを頼むかも知れないから、その時は連絡する」 男1「はい、任せて下さい。次はトラックの方が良いッスか?」 秋「んー、それも連絡する」 男1「了解っス!では後程」 そう言って、荷物を積め終えて ワゴンと男二人は駐車場から去っていった 俺は四人の元へ戻る
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