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深夜「考えただけで気持ち悪い」 秋「…あ…俺も少し…気持ち悪くなったかも…」 深夜「気持ち悪い」 真っ直ぐ俺を見ていた 秋「お前、俺自身に言ってないか?」 深夜「…別に」 完璧、俺に言ってる 絶対、俺に言ってる いいもん… どうせ俺は気持ち悪いですよ~だ イジケてやる 深夜「遅刻する」 立場が逆転したように 俺が手を引かれ 学校への道のりを歩いていた 住宅街に入ると学校から近くなり 同学校に通う生徒が 多く見かけられる 深夜はそれを気にしてか 俺の手を離し10m程先を 歩いている 秋「なんか…最近、離れて行ってる気がする」 近くに居る、とか 手で触れられる、とか そういう意味ではなく 心や気持ちなんて意味で 離れていっている気がする 何だか寂しく感じる そんな事を考えていると どっからか 俺の名前を呼ぶ声がした 恭弘「おーい、秋ー!」 村上 恭弘 同じクラスメートで 中学からの付き合いで 高校になってから 友仲が深まり 親友の一人になった 秋「おっす、恭弘」image=420997565.jpg
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