決意表明

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正直、夜が好きだし別に夜型ではないが、 何となく落ち着いた よく、我が家で寝入ってしまう 深夜をこうやって背負って家に送る事も 楽しみの一つになっている 深夜「………………」スースー よく寝てる 阿希「寝顔、可愛い」 秋「だろ?昔はこの寝顔が怖くてしょうがなかったけど、今じゃこんなに可愛いく思える」 阿希「昔?」 あ、阿希には関係ない話だった 秋「気にするな、ちょっとした思い出だ」 阿希「………………」 阿希は何も言わず俯く そして、深夜の家に着く 相も変わらず、どの部屋にも電気が着いていない家だ 深夜は基本、俺の家で過ごす方が多いから その時はこの家には誰も居ない 詳しくは後回しだ。 家にはカギが掛かってるが さっき、家を出る前に深夜のスクールバッグから 回収しておいた 中に入ると生活感のまったく感じられない玄関 家具類がまったく無く 必要最低限の物しかない あまり大きくないテーブル 木製のイスが2つ キッチンにはフライパンと鍋が各1つずつ 数年前に少し流行った両開き冷蔵庫 薄型の60インチのテレビ それを乗せて置く為の台 だいたいそれだけ 大きな家を だいぶ持て余している…… 正直、人が居なければ 別荘か夜逃げ後にも見える カーテンは基本開きっぱなし 泥棒が入りそうだが 逆に中身のなさに入ってきそうにない 阿希「なにこれ……」 俺の後を着いてくる阿希がボソリと呟いた 驚きの表情で辺りを見回す まぁ、当然の反応だと思える 俺も初めは驚いた 驚愕だったね…… 俺はそんな部屋を横目に 2階へ繋がる階段を上がる 2階の一室 深夜の部屋 唯一この家で一番生活感がある部屋
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