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入るとすぐ横にベッドがあり
綺麗に整っている
その上に綺麗に畳まれたパジャマ
阿希にパジャマを持って貰い
その間にベッドの上に深夜を降ろす
深夜はまだ制服……
頭が乗っている枕の側に
可愛いらしい目覚まし時計を掴み
部屋の外に出る
秋「スマンが、パジャマへの着替え頼んで良いか?」
阿希は黙ってゆっくり頷いた
なんだかあさっり了承してくれたが
何か俺に説明を求める様な目をしている
たぶん、深夜の家庭事情だろう
俺が苦笑いを返すと
阿希は深夜を哀しそうな目で見る
何か共通するものでも見付けたのかも知れない
俺はそのまま扉を閉めて
部屋の外で待機する
手に持っている目覚まし時計
目覚ましセットされてる時間は
6時30分になっている
そこから10分進めて
目覚ましセットを6時40分に変更して
目覚まし機能スイッチを入れて
扉の横に腰を落とし
脇に時計を置く
ふぅ……
さすがに今日は疲れたなぁ……
色々ありすぎだ……
いきなり俺のもう一人が現れて
それが当たり前の様に
物事がポンポン進んで、
深夜の高いテンションを見てビックリしたり
大量の買い物をして
部屋のお引っ越し……
久しぶりに深夜の家に来て
あまり変わらない風景に嫌気がして
こうやって深夜の世話をする事に
馴れてきている事に
正直……苛立ちを感じる
ここらで深夜の家庭事情を話しても良いだろうか?
もう一人の俺にも
この気持ちを共有してもらおうか?
辛い……辛い……
俺は膝に顔を沈めて時計の秒針の音だけに
集中して、考え事をしないようにした
暫くして、扉が開き
阿希が顔を覗かせる
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