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着替えを終えたらしい
あまり時間は掛からなかった様だ
しっかり着せられている
小さな体にふかふか布団を掛けると
気持ち良さそうに寝ている
余程、今日……いや、24時を過ぎてるから昨日か
楽しい1日を過ごせたみたいだ
俺はその事に喜びを感じる
深夜のオデコを軽く撫でて
枕元に目覚まし時計を置いて
阿希と二人で深夜の部屋を出て
家をあとにした
今回の目的地のラーメン屋
そこは夜営業が主らしく
夕方6時から約10時間で閉めるそうだ
閉店時間は不定期で
基準は客入りで決まる
多ければ、早く閉まって
少なければ、大抵夜明けまで開いてるらしい
少し珍しいタイプだ
味は醤油か塩のみだそうだ
俺は塩の方がサッパリしているから
塩ラーメンを頼んだ
阿希は醤油だ
ホントはトンコツか味噌が良かったらしいが
無いんだから仕方がない
味は………割りと普通で
店主いわく、こだわりがあるらしいが
正直、分からない
ラーメンを食べ始めてからは
終始無言
何も話さず
何も考えず
ただひたすら麺を啜り
スープを飲み干した
阿希は食べるのが早く
俺が食べ終わるのを横目で見ていた
ようやくラーメンを平らげたのを確認して
阿希は店員から離れた席に移動した
俺はそれを追い掛け横に座った
話し……
それが今回の一番の目的
ラーメン屋はただの目的地
このラーメン屋を目的地に選んだのには
意味がある様だが
さして問題ではないみたいだ
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