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軽く手をあげ
いつも通りの挨拶を交した
すると
恭弘は俺の元へ駆けてきた
恭弘「あれ、深夜は?」
秋「あそこ」
少し先を歩く
深夜の後ろ姿を指差した
恭弘「ん~、最近微妙な関係って感じだね」
秋「関係?どんな?」
恭弘「あれ、違うの?」
秋「なにが?」
恭弘「あぁ、なるほど」
秋「?」
不思議な奴だ
中学の時から
度々、この様なやり取りがあった
最後には含みある
笑みと疑問を残して
会話が終わる
だけど
良い奴には変わりない
頭も良いし女子にも人気
優男と言うのが理由になるかな?
それに深夜とも仲が良い
体の事を気づかってくれている
深夜としても親友と
呼んで良いんじゃないかな?
秋「それにしても、暑い」
恭弘「そう言えば、制服はどうしたの?」
朝からYシャツ姿の俺の
姿を見ての事だった
ただ暑く
駅から脱いで
秋「カバンの中」
恭弘「本当に暑がりだね。確かに、五月にしては少し暑いけど?」
秋「夏は死ぬかもなぁ…」
恭弘「その時は、僕が見とってあげよう」
秋「灰は…世界の中心に撒いてくれ…」
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