決意表明

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黙ってただ 目の前のメニューを眺めていた たったの2メニューだけ…… 値段が2つ分…… 両方とも同じ値段…… 何回目だろうか? 何度も何度も繰り返し 2つのメニューとその値段を 目でなぞっていた時 阿希は口を開いた 阿希「最初に、私が話した事覚えてる?」 最初? 今朝のことか? 秋「あの、鏡がなんたらって話しか?」 コクりと頷いた 阿希「その話し、正直のところ……私自身も信じてないの…」 信じてないのかよ それで良く信じろっと話したなぁ? 秋「俺も信じきれてないな……お前がそう言うと、信じそうになるな」 信じるのは朝の話しより 今、コイツの話した『私自身も信じてない』って話しのことだが…… 朝の阿希は話しの信憑性を 信じきった話し方をしてなかった 正直、俺が信じ切れなかったのは そこにも原因がある だけど、信じるには値する そう思ったから、五分五分程度に 信じる事が出来た まあ、事実の話しなのかは分からない でも、それくらいしか信じるものがない 阿希「信じられない、科学者が非科学をある事として論じてる所がまず信じられない……」 まぁ、確かにな… この世界ではそんな話は聞いた事ないし もしあったとしたら大事件になってると思う 阿希「でもさ、私の居場所が無いあっちの世界ではこっちの世界を見た時……ガラス越しにアンタを見た時、"行ってみたい"そう思った」 そしたら ある日、目を覚ますとこっちに居た もう一人の自分の俺が目の前にいた 鏡越しに見た俺がいた 信じきってなかったとしても 論じられてる事が起きた 自分自身が体験した でも、信じきれない 矛盾の科学者のせいで まぁ、結構メチャクチャな考えだけど 俺ならそう考える ……てか、そう考えていた 阿希「私はね、あっちの世界ではイジメられてたの……」 秋「――――っ!?」
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