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阿希「さすがに朝昼夜はちゃんと食べれるようなったわ。自分で作れる様になったし」
なんか表情が歪んでる
笑みが歪んで不適なものに……
あまり料理は出来ないと見た
阿希「まぁ、それは良いとして……イジメは高校に入って消えた」
まぁ、大抵の場合は皆違う場所に行くし
同じ中学の人間が居たとしても
俺みたいに数人居るくらいだろう
阿希「それでも、私の居場所がない……何故だか分かる?」
それは以前考えた事だろうか?
イジメられていて、居場所がないってくらいだから……
友達は居ないんだろう……
それで、友達を作ろうにも
作り方が分からない
阿希「アンタの事だから、大体分かってるんでしょ?」
横目で俺の目をみつめる
頭の中を覗かれてる気分だ
さっきもそうだけど…
俺の事を前から見た事があるような発言が……
阿希「友達がいないと邪魔者扱いされるのよ」
邪魔者扱い?
阿希「最初からそこにいたのに、後から集まってその場所で会話を始める。しばらくして、『何でアンタがいるの?』『あっち行って』みたいな目で見てくる」
それは考え過ぎなんじゃ……
阿希「最初の頃はそれでも別に気にしなかった、その場から移動すれば全然気にすることもなかった」
「入学から2週間ほど経ってから、クラスに馴染みの空気が流れて来た頃ね」
「また同じシチュエーションで仲良しグループに『何?盗み聞き?ウザイんだけど?』だってさ」
だってさ、て……意味が分からない!?
阿希「ホント、意味が分からない……私はただ本読んでただけじゃない、毎日同じ様な事を何回何回も……」
少し我慢出来ないので喋らせてもらおう
秋「お前の世界は馬鹿ばかりなのか?」
阿希「そうとしか思えない」
ハァって溜め息をつく阿希
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