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溜め息を区切りに
シリアスタイムです
阿希「学校だけじゃない、家でもそう」
母親の育児放棄
阿希「御飯は…一応…問題なくなったけど」
"一応"の部分が随分と声が小さいな?
阿希「変わって、会話が消えた。私を見る時の目がクラスメイトみたいになった」
「赤の他人を見る目、何でこの家にいるの?……みたいなね」
「ショックだったなぁ……」
メチャクチャだな
ふざけてやがる……
阿希「お父さんっ子ってだけで、別にお母さんが嫌いって訳じゃないのに……だから、お母さんの気を引こうと頑張った」
成果は……
阿希「全然見てくれない、むしろ悪化……」
手が震えている
それに気付き、必死にそれを隠す
だけど
肩が震えている
今日一日で想像も出来ない様な
悲しみを堪える表情をしている
阿希「学校から帰って来てもやることなんて何も無いから勉強ばかりしてたけど、そうなってからはより一層勉強した。テストで全教科100点取った時、お母さんに見せたら……叩かれた」
さらっと、とんでもない事を言ったのに
その後に
信じられない事を聞いて
その事が消え去った
阿希「『自慢か?そんなもの凄くもない!』って怒られた」
「昔、お父さんはお母さんの学生時代の話をしてくれて知ってたけど、お母さんあまり頭良くなかったみたい」
「アピールの仕方……間違えたかなぁ……」
間違え、ねぇ……
何が間違ってるかなんて
誰でも分かる…
阿希「他にも色々やったよ、御飯作って上げたら、流しに全部捨てられて」
「家事を全てやってあげれば『私は必要無いって言うの?』と、怒鳴られて」
「中学のだって部活で大会の表彰されたから賞状とメダル見せたら、捨てられて」
「他にも沢山……振り向いて欲しくて……でも、全部駄目だった」
鳴き声混じりの声で
必死に口を開いている
そんなに辛いなら、無理して言わなくて良い
何て言ったら
また嫌い、だとか言われるんだろうなぁ
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