決意表明

13/18
前へ
/131ページ
次へ
とか、くだらない事を考えていたら 阿希「おじさん、その袋……タコですよね?」 店長に問い掛ける阿希 タコ? 飛ばす凧? 8本足の海洋生物のタコ? タコ……その正体は、どうやら後者の様だ 店長はビニール袋から 時間的に開いてる店は少ないから どうやって入手したのか分からないが スーパーの切り分けされたタコではなく 魚屋で売っている様な 息絶えたタコがプラスチック製の タッパに入った状態で出てきた ヌメェっとした目がこちらを見てる気がした たこ焼きは好きだが…… 生きてる状態も売られてる状態の 生々しいタコが大嫌いだ… 俺はたこ焼きが、どちらかと言うと 好きなのだが…… 鏡説が本当なら 何故、阿希はたこ焼きが大好物なのかと 少し疑問だった 店長「お嬢ちゃん、もしかしてウチの裏メニューを知ってるのかい?」 その問い掛けに阿希は 目を輝かしていた 何か確信した様だ…… ん……タコ? ………………もしかして 阿希「おじさん、たこ焼きお願いします!」 店長「おぉ!?ふふん…任せな、お嬢ちゃん、メチャクチャ美味い奴をご馳走してやろう!」 店員「凄いな、どこで知ったんだい?まだ、誰にも話した事も出した事もないのに?」 どうやら、またたこ焼きの様だ ちょっとたこ焼き食い過ぎじゃないか? 厨房の隅には小さいたこ焼き用の鉄板 今まさに火が点火された タッパからはタコが取り出された ヌメェっとした体に 鳥肌が立ちそうになった 秋「お前、タコのあの姿見て平気なのか?俺は正直、無理なんだが?」 横の阿希に問い掛ける 阿希「全然平気、むしろ面白くて好きだなぁ」 ワクワクしている様だ 恐らく、ここの裏メニューは 向こうの世界にもあったのかもなぁ どういう形で真逆になってるかは 知らないけど…… もしかしたら たこ焼きがメニュー表にあって ラーメンが裏メニューだったり…とか? まあ、どうでもいいか 少し興味はあるけど
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加