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しかし、もしそうなら
俺は何を必要としたんだろうか?
自分の事だというのに……
分からないと落ち着かないなぁ
阿希「やっぱり、気になって仕方がないわね……」
そう言って顎をつかみ
考えだす阿希
俺も一緒になって考える
と言っても、何も浮かばないし
そもそも、論自体が俺にはまだ理解出来てない
何で必要し合うと
鏡の向こうに行けるんだ?
そんな簡単に非現実的な事が起きて良いのか?
それも、阿希の言う通りだとしたら
複数同じ様な出来事が起きてるらしいし……
かなり浅い泉に落ちて
そのまま沈んでいった……
それが一番最初の鏡越えだと思われる事象
鏡越えすると皆、俺の居る世界に来るのか、それともパラレルなんちゃらで、色んな世界に各々に行くのか?
そういう所も分からん
ん~、もしかしたら
矛盾科学者本人も
鏡越えをしそうになったとか?
科学を捨て、非科学に走ったとか?
まぁ、そこはどうでもいいか
はてさて、俺は何を必要としたんだろうかねぇ?
数分考え込んでる内に
たこ焼きが出来上がり
阿希の前に置かれた
割り箸をパキっと割り
出来立てホヤホヤで熱々の
たこ焼きを1つ口に放り込む
熱々の熱々の熱々を
平気で食べていやがる……
俺は少し猫舌気味で……
そんな事をすれば自殺行為も良いとこだ
あの時の記憶が蘇ってきそうだ……
どことなしか
口の中にある、火傷になる一歩手前の
ほんの少しだけヒリヒリする所が
今すぐに火傷になりそうな気がする
何もしてないのに
見てるだけで熱が伝わってきそうだ
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