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水中「ど、どうしました…真山さん…?」 さっきの水中美少女とは違い ただの30代のおばさん教師に戻っていた 光「あ、いえ…寝ぼけてました…アハハ…」 その場を取り繕う様な笑顔 何か変だ… 光は寝ぼけてはいなかった さっきまでシャキシャキと 起立、礼、着席をしていた 何より この笑顔に引っ掛かる 何かを感じた 椅子を立たせ ゆっくり座り直す光 水中「えっと、話の続きしますね」 横に座っている光は 自分の机を力ない目で ジッと見つめていた 俺がずっと見つめていても 気付いていない様子… 水中「…それで、女の子の供述で犯人のストーカーは捕まりました」 水中教師の話が しっかり耳に届いたのか 光にわずかな反応が見れた だが 力ない目は変わらなかった …たぶん、暗い瞳に変わったかもしれない よく分からないけど 表情を見るからに 光は不本意で悪い事を 身に纏っているのかもしれない 光が望むなら 俺は力になってやろう たぶん 深夜も恭弘だって 力になってくれるだろう 今は光が話を 持ち掛けてくれるのを 待つだけ
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