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光の様子が変わっている 朝の暗い顔とは違い 明るく元気な表情をしている 秋「………」 光「どうしたん?私の顔に何か付いてる?」ニコッ 元気の塊の様な笑顔 でも、何か引っ掛かる まぁ、今は深く考えるのは止めよう その笑顔は―― バサッ 緑の草原の様にさらさらとした 平地を想像さ……… 草原?平地? そこには光の笑顔は無かった あるのは平地… じゃなくて 深夜だった 深夜は両手を いっぱいいっぱいに広げて 光を隠す様に 俺の目の前に立ち塞がっていた 深夜「見せものじゃない…」 秋「いや、別に良いじゃん。ねぇ?」 光「どうぞどうぞ」 頬に人差し指を当てながら 深夜の背中から顔を出す光 顔を見合わせて笑い合う 朝のアレは勘違い何じゃないかと 思える笑顔だった あぁ、ダメだ 考えない様にしても 考えてる… 聞いてしまった方が 気が楽だ… 秋「なぁ…朝から気になって仕方ないんだが…」 秋「光、何かあっただろ?」 光「ん?別に、何も」ニコッ 平然とした態度 いつもと変わらない にこやかスマイル やはり気のせいなのか?
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