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『馬鹿みたい…』 秋「ふぇっ!?」 声がした 小さく聞き取り難い それでも 凄く近い場所から聞こえた 多分、女の子の声 窓を背にして座っていた俺は 聞こえた方角を向いた 誰も居ない 居る訳がない 聞こえた方角には さっきまでもたれ掛っていた 窓しかないのだから 深夜達ではないハズだ 神様は俺をイジメてる… 違うな…世界が俺を…? 違う なんだっけ? まぁいいか 俺と深夜との会話が終了してから 深夜は光と話し始めて そこに恭弘も加わって休みの間の話をしていた 光と深夜は会話に夢中だし どう聞き違えても 男である恭弘の声は女の子には 聞こえない クラスの人間は ほとんど帰宅した後 ちらほらと女子の姿は見えるが みんな遠くにいて 話し声は聞き取れない やはり 気のせいだったのか? 窓を見つめたまま 軽く頭を抱えていた俺に 恭弘「秋、どうしたの?」 秋「え?別に…なにも!」 深夜「?」 光「てゆかさ~、帰ろん♪」 身長の高い光は 身長の低い深夜の頭に顎をのせ スクールバックを自分の頭に乗せている 明るさ抜群だな 深夜「重…い…」
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