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秋「とりあえず、学校を出るか…」 『呑気ね…』 秋「あ、また…」 カバンを持って教室を出ようと 歩き出そうとした途端… すぐ近くで聞こえた あの女の子の声が… それも、ハッキリと 呆れた様な口調… まるで全てを知ってるかの様に 神様の如く、高見の見物を決めた様に 少しイラッだち混じりの声 聞こえた方角を見ると やはり窓があった だけど 今度は窓には人が映っていた 俺ではない誰かが… 深夜、違う 恭弘、違う 光、違う 誰だ? 誰だ、誰だ? 誰だ、誰だ、誰だ? ヤバい あまりに変な事を 1日に何度か経験したせいで 頭が混乱してきた… 実を言うと 朝の電車の中でも聞こえた その時は、深夜もしくは電車内に居た誰かだと思っていたが 今思うと、聞こえた方角が おかし過ぎる… 電車のドアの窓… また窓か こんちくしょう… 朝の玄関に続いて 電車に、教室の窓… あ、思い出した うっすらと窓に映るコイツは 朝の玄関での女だ? 体格も少しムスッとした表情 そして、俺自身の姿が映らない… 全く一緒だ
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