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その女は
ゆっくりと後ろを向き
姿を消そうとした
秋「あ、待てっ…あぁ…消えた」
………ちょっとまて
何で俺は得体の知れない奴を
呼び止めようとしたんだ?
何でだろ?
何となく、幽霊…とは違う
もし幽霊だとしても
無害、そんな感じがする
深夜「秋?」
恭弘「窓の外に何かいるの?」
窓には俺の姿が映り
時計の針が四時を示す様に
春の四時らしい空が見える
光「ふむ、これは女子テニス部だね♪」
俺の横で窓越しから
校庭をランニングする女子テニス部を眺める光
光「秋は"アノ"ひらひらした格好に釘付けかな♪」
ひらひら…そうだな、悪くない…って何を!?
深夜「秋………」
秋「え、はい…なんでしょう?」
あの細い体から
どうしたら
こんな押し潰されそうになる様な
眼力を飛ばせるのだろうか、深夜さん?
深夜「ひらひら…好きなのかな?」
秋「あの、えっと…、好きです…少しだけ」
正直
深夜「………」
ジッと睨み続ける深夜
秋「俺だって男だ!好きで何が悪い!」
開き直りました
秋「そうだろ、恭弘!」
「お前だって好きだろ、ひらひら!」
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