4人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
秋「はい、通りますよ~」
わずかな通り道を抜けると
深夜と光が待っていた
深夜「遊んでないで」
秋「いや、遊んでないから」
深夜はプイッと顔を背け
中央階段に向けて歩きだした
光「何したのかにゃ~?」
何故かニヤニヤしながら
猫口調で尋ねてきた
秋「何って、何かした俺?」
光「う~ん、鈍感な所は休みの間でも変わらなかったねぇ♪」
???
今にも頭の上で
疑問符がクルクルと回りそうだ
だが回りだそうとする前に
疑問符は消えた
何故なら
考えるのを止めたからだ
秋「さ、深夜の後を追うぞ!」
光「~♪」
光は楽しそうにニコニコと
中央階段前で待つ深夜の姿に
ステップ混じりの早足で近づく
俺もそれに続いて
歩きだすけど
背中に視線を感じた
先程の女の子達、数人が俺に視線を飛ばしていた
禍々しい視線ではなく
戸惑いの様な不安の様な
良く分からない
複雑な視線だと感じた
秋「まぁ、良いか」
再び、深夜の方へ足を進める
光は既に深夜と合流しており
俺も二人と合流すると
誰もいない中央階段を降りながら
話し始めた
最初のコメントを投稿しよう!