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深夜「ヤスに電話」
そう言いながら俺を見る
あ、俺が掛けるんだ
ポケットから
キーホルダーも付いていない
飾り気ゼロの
青いケータイを取りだし
電話帳から
恭弘の携帯番号を見つけ
掛けた
ぷっぷっぷっぷっ………
プルルル………
プルルル………
長いな…?
呼び出し音が流れてから
なかなか出ない
ガラガラガラっ
俺達の教室の窓が開いた…
窓からは
恭弘が跳び降り体制に入っている
秋「はい、みんな離れて~」
電話を切り
ケータイをポケットにしまう
そして――
ボスンッ
落ちてきた
落ちてきた恭弘は
相変わらずの笑顔だった
笑顔っと言っても
さすがに引き攣った笑顔だ
無駄に分厚いマットで
体への衝撃が少なからず
ある
まぁ笑顔だし良いか
恭弘「ありがとう、陸上部さん」
「では…」
俺達は学校を出た
片付けを手伝わなくて
良いのかって
周りで見ていた
事情を知っていた生徒に言われたが
陸上部部長
『良いって!俺達がやっとくから!』
と言われた
どうやら、"約束"と言うものが
大きく影響してるようだ
どんな約束なんだ?
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