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いかにもと言った感じの 金髪や茶髪、赤髪などに染め ズボンにはジャラジャラと シルバーアクセを ぶら下げた こういった 落ち着いた空間… 喫茶店に不向きな 不良達が入って来た 数は……6人 他の客達もそれに気付き 目を合わせない様に 下を向き それぞれのテーブルと にらめっこ状態になっている 深夜や光も 同じ状態になっている 不良の人数は6人 空きの席は2、3席 不良達もそれに気付き 他の客を睨み付けて店から追い出そうとしていた 数人が店を出ようと レジに向かった その時、店長で親父の元部下の 秋「新井さん!」 思わず呼び掛けていた 新井さんは ニコッと笑い手を振ってくれた それだけで 特に話し掛けてくる訳でもなく レジ打ちをしている どうやら客に謝っている様だ 小さく頭を下げながら レジを打っていた オレはその新井さん見て 苛立ちを覚えた 勿論、新井さんに対してではない この不良達に対してだ そう思い不良を睨み付け様としたが、席を仕切る為の半透明の硝子で見えなかった 硝子越しには黒い影が一つ 不良達ではない 誰かが座っているのだろう
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