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シルエットからすれば…… 髪が長いと見える限り 女の子、かな? 可哀想に…… 綺麗な顔付きしてたら あの不良達に目を付けら―― 不良A「お、可愛いね君!」 れ……たね…… 女の子「え…あの……」 当然の反応だわな… それにしてもこの声…… 不良A「歳はいくつ?」 女の子「えっと…16…です…」 俺らと同じだな? 不良B「今、ひとりなの?」 女の子「えっと…ひと――」 不良C「暇なら、オレ達と遊びに行こうよ!」 質問攻めに負われ 女の子の戸惑う声 それにしても この声どっかで…… 深夜「………」 深夜は俺のYシャツの袖を 破れんばかりに 強く引っ張る てか、丸めて肘上まで 捲り上げてたのに 手首まで袖が下りて来ていた 状況からすると 俺が深夜の無言の呼び掛けに 気付かずにいて 袖を直してまで 呼びかけて来た…… 手を引っ張れば良いのに… ってこんな呑気に 状況確認してる場合じゃない! 深夜の表情を見たら 少し真剣だった 深夜「…あの子………」 深夜は目線で あのシルエットを差した
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