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妹の通っている小学校は 今日が創立記念日だとかで 休みらしい 親父は出張で帰って来ない 俺は学校でいない 母さんは...いない 後に話す事になるだろうから 今は話さない そんな訳で妹は一人で お留守番 それが嫌らしく 俺のカバンを奪い さっきの隠れんぼ擬に至る 秋「大人しく留守番してろよ?夕方には帰るから」 春「お昼は?」 玄関で靴を履いていると 春は頬を膨らませて 俺の背中を睨み付けていた 玄関に備え着けてある 姿鏡に写っている 秋「台所に作ってある、温めて食べろよ」 春「泥棒は?」 秋「この家の防犯設備は完璧だ」 靴を履き終わり 立ち上がって姿鏡に自分を写して 髪をいじる 春「友達は?」 秋「友達?呼ぶのか?」 春「うん、良い?」 一人で居るよりは 大人しくなりそうだな 秋「まぁ良いだろ」 秋「いつもの戸棚の中にポテチとかあるだろ?好きなの食べて良いから汚すなよ?」 満足したようだ ニッコリと笑みを浮かべていた 妹は可愛い方だと思う 俺が春と同じ歳で家族ではなく他人だったら 異性として好きになる位 可愛いと思う
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