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不良F「何だよ、おっさん」 不良の一人が近づいてくる 新井さんの前に立ち塞がる 新井「若者が歳上をおっさん呼ばわれするのは良いが……」 「私はまだ31歳だ!」 ……おっさんじゃね? まぁ…嫌なんだろう… 新井「それはさておき、話をしようか、若者達」 不良E「話?説教でもしようってか?ふざけんな!」 新井「……そうか………」 新井さんは立ち塞がっていた不良を横に避け そのまま俺の目の前に ヘタレて尻餅ついていた不良に近づいていく 新井「来な……」 不良の手首を掴み カランカラン 店の外に出て行った 不良達は店の中から 窓越しに出て行った二人を見ている 光「アレ?何か泣いてない?」 えっ? 窓の外を見ると…… 泣いていた 「さすがだな」 「新井さんは凄い」 「憧れるぜ」 店内にいた客が 窓の外の二人を見ながら つぶやいている 恭弘「もしかしたら、店長の人柄が、この店に男性客の多い理由かもね?」 不良達「…………」 外に連れだされた不良は 新井さんに向かって一礼して そのまま一人で帰っていった 不良達は戸惑っている
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